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NEC が「地球シミュレータ」を開発すると決まる前に、複数メーカーのマシン向けに大気シミュレーションコードを最適化するというプロジェクトがあり、その一環でNEC もSXシリーズ向けに最適化することになり、NEC情報システムズ が実作業を担当しました。
その頃はまだ、それが現在のような成果につながるとは考えられませんでした。
その後、「地球シミュレータ」のスペックやシミュレーションコードの具体的な性能目標値が固まったわけですが、本格的な最適化作業を開始した当初は、目標値を達成できるという目処を立てることができませんでしたね。
「地球シミュレータ」は640 ノードで、ノード内に8台のベクトルプロセッサを持つコンピュータです。その多数のノード、プロセッサをどうすれば有効に活用して超高速性能を引き出せるかの経験がなかったので不安でした。
また「地球シミュレータ」が完成する前には、想定している問題規模でのシミュレーションコードの実行が不可能なので、小規模の問題規模で作業し、想定規模での性能を推定していくしかありませんでした。
ですから、プロジェクト終盤で「地球シミュレータ」の全システムが完成し、実際に想定規模でのシミュレーションコードを実行するまでは、本当に目標性能が達成できるのか不安でしたね。
SXシリーズ向けの最適化で蓄積したベクトル化、ノード内並列化向け最適化技術をベースに「地球シミュレータ」向けに発展させた最適化ノウハウ、さらに大規模ノード向けのMPI 並列技術。
これからを取得、発展させ、実際のシミュレーションコードに応用し、最適化技術を実証できた点が評価されたのだと思います。
NEC情報システムズの強みは、上記のベクトル化、共有メモリ向け並列化、分散メモリ向け並列化(MPI)の並列化技術を蓄積していること。
さらに大気、海洋などの気象シミュレーションコードに関する知識があることですね。
「地球シミュレータセンター」で実施している大気、海洋シミュレータコードの開発プロジェクトに、最適化だけでなく機能強化、評価などの開発自体にも中心メンバーとして関わっています。
そのほかにも、地球フロンティア研究システムなどの研究機関で行われている「地球シミュレータ」向けプロジェクトにも、最適化作業を中心に複数に関わっています。
各研究機関で実施される「地球シミュレータ」向けプロジェクトへの貢献だけでなく、今後、主流となるSX-6シリーズ等の分散共有型マシン向けにシミュレーションコードを最適化するプロジェクトなどにも関わり、貢献していきたいですね。
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