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文書管理パッケージを活用し、全社の品質方針達成のための精算確信活動に連動する品質ドキュメント管理システムを構築。開発効率と品質問題発生の低減を達成。
次世代ネットワークNGNの普及・拡大に向けた製品開発を行うNEC通信システムブロードバンド事業本部は、全社の生産革新活動と連動する品質ドキュメント管理システムを構築しました。暗黙知を形式知に変えるシステムには数々の工夫を行い、高いユーザビリティを実現しました。これによって設計ノウハウの蓄積ができ、開発効率化と品質問題発生の低減を達成しています。
生産革新活動の一環としてプロジェクト可視化のため、品質に関する新たなドキュメント管理システムを構築。ユーザの使いやすいシステムを構想する

NEC通信システム
ブロードバンド事業本部
第三ネットワークプラットフォーム事業部
第二開発部
伊藤 秀紀 部長
NEC通信システムブロードバンド事業本部は、次世代ネットワークNGNの普及・拡大に向け、システム・ハードウェア・ソフトウェア開発とSE・SI力で通信ネットワークの幅広い領域でビジネスを展開しています。
第三ネットワークプラットフォーム事業部第二開発部の伊藤秀紀部長は、次のようにブロードバンド事業本部の業務と事業方針について語ります。
「ブロードバンドネットワーク用ソフト、ハードと組み込みソフト、マネジメントソフトの開発を中心に4つの部門があり、2006年度より、本格的なNGNへの対応、開発プロセス改革による開発効率化、人材育成、品質・安全性活動の強化、競争に打ち勝つ開発力アップに取り組んできました。一方、全社的にも品質方針に則り、18の事業部で生産革新重点活動に取り組んでいます」
「適用を開始した第二ネットワークプラットフォーム事業部では、生産革新活動の一環としてプロジェクトの可視化に着手しました。ところが、品質ドキュメントの管理方法が統一されておらず、新たに工程単位にアウトプットを定義し、データ登録をナビゲーションする仕組みの必要性が明らかになりました」と伊藤部長はつづけます。

NEC通信システム
ブロードバンド事業本部
ブロードバンド企画本部
品質保証部
千葉 博美 シニアエキスパート
ブロードバンド企画本部品質保証部のの千葉博美シニアエキスパートは、それまでの品質ドキュメントの状況をこう述べます。
「従来は紙ベースが中心で、大きな保管スペースが必要でした。また、電子データも共有フォルダで管理を行っていましたが、検索に時間がかかっていました。そこで新システムは、統一した入れ物の中で電子的に管理できるものとし、将来PL文書保管やe文書法への対応が可能なものにすることとしました」
品質記録の管理システムについて、第三ネットワークプラットフォーム事業部第二開発部の村松伸技術マネージャーは次のように語ります。
「品質ドキュメント管理システムの構築に際しては各社の管理システムを比較し、NEC情報システムズの文書・コンテンツ管理ソフトウェア『PROCENTER』を採用することにしました。その理由は、大規模トランザクションへの対応やカスタマイズの容易性を評価したからです。また、システムとしてタイムリーに記録を有効活用でき、組織変更や人事異動に影響を受けないプロジェクトにて利用しやすいことも要件に合致しました」
品質ドキュメント管理システムは『P‐Navigator』と名づけられ、製品生産に直接関わるドキュメント、品質に直接関わるドキュメント、これらのアウトプットを管理するドキュメント、さらに開発プロセス以外で発生するドキュメントも加え、重要度に応じた4階層での長期保管を実現しました。またプロセスごとのドキュメントをテンプレート化し、運用のナビゲートも実現。さらにプロジェクト番号による管理に加え、ドキュメント種別を自動付与し、閲覧、流用、保管メンテナンスの効率化を図りました。
工程単位でアウトプットを定義。蓄積される設計ノウハウの有効活用により、品質問題発生件数を削減

NEC通信システム
ブロードバンド事業本部
第三ネットワークプラットフォーム事業部
第二開発部
村松 伸 技術マネージャー
システム構築の際の苦労は、より良いシステムの完成として実を結びますが、この点について村松技術マネージャーは次のように語ります。
「ドキュメントは約100種類ありましたが、ISO9001規格の品質記録を考慮し、また、10プロセスから成る設計モデルに対応させて分類しました。データ登録では暗黙知を形式知に変えるナレッジマネジメントが重要と考え、どのような記録を、どんな方法で、いつのタイミングで生成すべきか、モデルプロセスを考えて整理したので、使いやすいシステムを実現できました」
『P-Navigator』は、2006年4月の運用開始後約1年が経過しています。
「1年間の実績をみると、登録プロジェクト数69件(管理設計プロセス数137件)、登録データ量はプロジェクト文書1,533ファイルと一般文書5,089ファイル、300人のユーザが月に10,000回以上ログインしており、定常的に活用されている状況にあります」と村松技術マネージャー。
「ユーザがドキュメントに関わる時間が大幅に短縮されたことも大きな効果です。また、意味なしコード体系での運用なので、組織変更や人事異動の影響も受けません」と千葉シニアエキスパート。
今後のシステムについて村松技術マネージャーは次のように語ります。
「たとえば工程移行時のハードルを設定するなどプロジェクト管理機能を強化して開発の効率化を図ったり、品質情報を盛り込んで品質設計に反映したりする予定です」
「文書管理システムの運用では、制約をあまり設けずにユーザから使い方の要望が上がってくるようにして、応用範囲を広げていきたいと考えています」と千葉シニアエキスパート。
「2007年の組織変更により、現在では第二および第三ネットワークプラットフォーム事業部、ブロードバンド企画本部の3部門で品質ドキュメントシステムを利用するようになりました。今後活用が進めば、より設計ノウハウの蓄積と有効活用が進み、品質問題発生件数の抑制に繋がると確信しています。」と伊藤部長は締めくくりました。
(2007年6月6日現在)