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第5回 レガシーマイグレーションの現実的な解決策
~OrteusでSCMシステムをさらなる進化へ~

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近年、メインフレームで稼働する業務システムをオープン系のシステム環境に切り替える、レガシーマイグレーションが注目されています。しかし、多くの企業では、レガシーマイグレーションの必要性は認識していても実現へ向かって踏み出すことができずにいます。なぜなら、レガシーマイグレーションの目的とは、TCOの削減はもとより、経営判断を即座に反映できるシステムを作り上げることにあり、これには多大なコストと多くの開発期間をかけて業務システムを全面的に再構築することが必要であると考えられているためです。
レガシーマイグレーションに対するこのような認識は、SCM(Supply Chain Management)分野においても例外ではありません。SCMは製品の設計・製造から調達や流通といった非常に幅広い範囲の基幹業務を統合管理するものです。このため、開発コストや開発期間に対する危惧に加え、現在の業務手順が変わってしまうのではないか、他の業務システムとうまく連携できるのかといった不安の声が多く聞かれます。
このような状況の中、現在「リ・ライト」タイプのレガシーマイグレーションが脚光を浴びています。「リ・ライト」は、既存システムのビジネスロジックを基本的に維持しつつ、優先度を決めて必要な改善を施しながら、最新のIT技術と開発プロセスを用いてアプリケーションプログラムやミドルウェアを刷新するものです。業務手順やビジネスロジックを基本的に維持するため、通常業務の変更や他のシステムへの影響を最小限に抑えることが可能です。そして、最新のIT技術と開発プロセスを用いることで、拡張性が高く安定したシステムを構築することができます。このような理由で、「リ・ライト」は、将来のビジネス変化にも対応できるシステムを短期間・低コストで構築できる、現実的で投資対効果の高い手法であると考えられています。
製造拠点の海外移転、生産形態の多様化、商品ライフサイクルの短期化など、製造業の動向はめまぐるしく変化し続けています。したがって、SCM分野のレガシーマイグレーションでは、ビジネス変化を見極めて即座に対応できるシステム基盤を構築することが特に重要となります。変化への適応力を持つ情報システムが企業競争力を左右するためです。
「リ・ライト」タイプのレガシーマイグレーションによる、ビジネスの変化に柔軟に対応できるSCMへの進化。これを成功へと導くのが、開発基盤Orteusです。さらに、Orteusには、柔軟性の高いSCM業務テンプレートが用意されています。NEC情報システムズの豊富な開発実績を凝縮したテンプレートを適用することで、企業の即戦力となる業務システムを短期間に構築することが可能となります。
SCMを、もっと戦略的な情報システムへ。
Orteusは、「リ・ライト」タイプのレガシーマイグレーションで、将来を見据えた情報システムの構築を実現します。

SCMレガシーマイグレーション

レガシーマイグレーションの真の目的

現在、多くの企業がレガシーマイグレーションという避けては通れない壁に直面しています。市場のグローバル化とニーズの多様化は速度を増して進行し、これにともなって、経営戦略を即座にビジネスで実行できる情報システムの構築が、企業の最重要課題のひとつとなっています。
メインフレームの保守・運用コストはもはや市場競争力が働かず、高止まりしています。このようなTCOを削減して新規開発などにIT投資を振り替え、企業の競争力を強化します。
レガシーマイグレーションとは単なる情報システムの刷新ではありません。その真の狙いは、次の3つに集約されます。

TCOの削減 メインフレームの保守・運用コストはもはや市場競争力が働かず、高止まりしています。このようなTCOを削減して新規開発などにIT投資を振り替え、企業の競争力を強化します。
付加価値業務への集中 システムの運用や保守に振り回されないよう、実績のある安定したIT基盤を整備し、企業価値を高めるコア業務に経営リソースを集中させます。
ビジネス変化に即座に対応できるシステム基盤の構築 常に変動するマーケットの動向、日々生み出される先進技術。これらに対応するため、オープンな環境を整備し、経営判断を即座に反映できるシステムを構築します。

レガシーマイグレーションを成功させる現実的な解決策「リ・ライト」

レガシーマイグレーションの3つのタイプ
レガシーマイグレーションを行うには、大きく3つの方法があります。

マイグレーションタイプ 内容 特徴
リ・アーキテクチャ
(単純移行)
ビジネスロジックは一切変更せず、既存システムを極力残して一部をオープン化する。不具合な部分はラッピングして構築する。 初期コストを抑えることができる。
×既存ロジックが存在し、継続的にシステム見直しが必要。
リ・ライト ビジネスロジックを基本的に維持しつつ、優先度を決めて必要な改善を施しながら、新技術を採用してシステムを構築する。 既存資産を有効に活用でき、開発工期も比較的短い。
×企業にとって真に必要な業務の仕分け作業が必要。
リ・ビルド
(全面再構築)
既存システムを廃棄し、システムを全面的に再構築する。業務設計も組み立て直し、既存システムからはデータのみを移行する。 過去のシステムに囚われない抜本的な構築が可能。
×開発コスト、開発工期が膨らむ。

「リ・ライト」を選択するメリット
レガシーマイグレーションの真の目的を考えれば、「リ・ビルド」が最良の選択であるように見えます。しかし、「リ・ビルド」には開発に膨大なコストと期間が必要です。現実にはレガシーマイグレーションに充当できる予算と時間には限界があるので、すべての企業で「リ・ビルド」が選択できるとは限りません。
一方、「リ・アーキテクチャ」は、開発コストと開発期間を圧縮できます。しかし「リ・アーキテクチャ」では、ビジネス変化に即座に対応できるシステム基盤を構築することは困難です。このため、レガシーマイグレーションを行う効果は、3つのマイグレーションタイプの中で、最も低くなります。
「リ・ビルド」と「リ・アーキテクチャ」のメリットを両方取り込んだ、マイグレーションタイプが「リ・ライト」です。既存システムを完全に廃棄せず、再利用可能なビジネスロジックは有効に活用して開発を行うので、「リ・ビルド」よりも低コスト・短期間での開発が可能となります。
さらに、変動する市場動向にしっかりと対応できるIT基盤を構築するという点で、「リ・ビルド」とほぼ同じ効果を期待できます。
したがって、「リ・ライト」は多くの企業にとって最も現実的かつ最も投資対効果の高い選択と言えます。

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